ボーイングの移弦で、もう一つしなければいけない事があります。
それは、直角の変更という事です。何故、直角の変更が必要だと思いますか?

           

 それは、チェロの弦は平行ではないからです。ですから、直角の変更が必要なのです。
たとえば G線とD線の弦に対する直角は (オレンジ・G線)と(黄色・D線) のラインになります。≪写真30≫
ただでさえ、弦に対して直角で弾くのは、弾いている時の目線ではわからないので大変なのに、その直角を変更しなければいけないのは、もっと大変な作業です。

           

 簡単に言うと、G線からD線に移弦する場合は、黄色の矢印の方向(少し身体の外側)に出してやります。≪写真31≫
ここで間違えやすいのは、グリーンの矢印の方向に移弦しないで下さい。それですと、直角の変更にはなりません。身体から少し遠ざけるイメージです。D線からG線に下がる場合は当然その逆で、身体に少しひきつけるイメージになります。
移弦の動きは弓元では小さいのですが、弓先での移弦は移動する距離が大きいので大変です。
うまくひじを大きく使って移弦して下さい。

 来月はクリスマスもあるし、1年間ご愛読してくださった皆様に感謝の気持ちを込めて『チェロ美人』になるためのプレゼントをします。おたのしみに
Yoshihiro Yamazaki
2002.11.30.