このコラムを書き始めた動機は、右手の事を書きたかったからです。
34回もよく書いたものだと思いますが、読み返してみると気持ちが先に行ってしまって、下手な文章もあって、読んで下さった方に、ちゃんと伝わっているか心配になります。
大体僕が言いたかった、右手の事を書いたので、ここらでコラムを終わりにしようと思っていたのですが、普段生徒さんたちをレッスンしていて、感じる事をもう少しだけ続けようと思います。

まず、チェロを弾く構えです。一般のチェロの指導書なら、まず最初に書かなければならない事柄ですが・・・。
初心者のほとんどが、共通している事は体が正面を向いていないという事です。
必ず左肩を引いています。なぜならその原因は、左ひじが低いからです。
左ひじが低いと、いろいろな障害が出てきます。
初心者に見られる諸悪の根元が、この左ひじの低さに潜んでいると言っても過言では有りません。

@ 左ひじが低いと、腕の重さが弦に乗せられないから、どうしても親指で握らざるをえない。
 注)親指の形 チェックしてください。
右手の親指と、同じ形で≪写真1≫ネックに接触して下さい。
親指の第一関節を、反らせないで下さい。そして、くれぐれも接触です。
親指で、しっかり握っている人が多いです。

A 左ひじが低いと、第4ポジションより高いポジションに移動する時、左ひじの高さを変えなければならない。
本来、楽に高いポジションが弾ける位置に、左手のひじがいるのが正しいのです。

B 左ひじが低いと、指が常にねてしまって、隣の弦に指の腹が触ってしまいます。
重音も弾けないし、高いほうの開放弦も弾けません。

C 左ひじが低いと、正しいビブラートがかかりません。
ローリングさせて、こねるビブラートになってしまいます。

どうでしょうか?思い当たる事がありますか?

Yoshihiro Yamazaki
2004.6.5.