では、構えが出来たから弓を持って弾く事にしましょう。
左手は《写真9》のように、毛箱を持ってスクリューを回すと回しやすいですよ。


                


よく『毛はどの位張ったらいいですか?』と質問をよく受けます。
僕は『一番狭い所で弓の木の太さ位張って下さい』と答えています。《写真10》
もちろん弓によって違いますが、フォルテで弾いた時に毛が弓にビシビシ触るようでしたら もっと張らなければならないのですが、張り過ぎも弓が弾んでしまって弾きづらいです。 以外に毛の張り方はデリケートなのです。


              

それと毛は馬のしっぽを使っているので、湿度や温度にとても影響されます。
僕がオーケストラにいた時代、毎年夏に軽井沢音楽祭が1週間位ありました。
ご存知の様に、軽井沢は夜になると霧が出てきてとても湿度の多い所なのです。
音楽祭の最中だんだん毛が伸びてきて、最後の方ではいっぱいに張っても伸びきって使い物 にならず、スペアーの弓を使用した経験があります。

その逆もあります。
冬のエアコンの暖房の効いた部屋では湿度が低いので、緩めてもゆるゆるに緩まず毛箱を外 して保管した事もあります。


Yoshihiro Yamazaki
2013.9.28
   

ゴーシュ弦楽器(チェロの話) 弦楽器の販売・修理。東京・恵比寿