あけまして、おめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

ボーイングの最中に音量を決定する3つの要素が有ります。

 1番目は弓にかかる重さです。
弓に重さがかかれば、当然音量は大きくなります。
これは誰にでもすぐ分かります。

 2番目は弓の速さです。
同じ重さがかかっていても、速さが早くなれば音量は増します。

 3番目は解りにくいかもしれませんが、弾く場所、すなわち指板に近い所で弾くか、駒に近い所で弾くかで、同じ重さ、同じ速さでも音量が違います。
実際に弾いてみればわかりますが、指板に近い所より、駒に近い方が音量が大きくなります。
初心者の方はほとんど指板に近い所で弾いていますが、せめて指板が終わった位置と駒の中間位で弾くように習慣づけてください。

実際には先程のべた、3つの要素を感覚的に組み合わせて弾くのですが、もし長いフレーズを一弓で弾かなければならない時、つまり長い時間一弓で弾こうとした時は選択の余地無く、駒に近い方で弾かなければなりません。

この、駒の近くで弾くというのが、ボーイングにとって重要な要素になるのです。
上級者やプロのチェリストは時々音色を作りに指板の近くで弾く事がありますが、ほとんど中央から駒の近く(駒から1cm位近くまで)で弾いています。
駒に近ければ近いほど音にハリが出ますが、同時に弓が弦にねばって吸い付いて弾く事を要求されます。
この弓のねばり、すいつきこそ音作りの重要な要素の一つになるのです。
次回この「ねばり」について書きます。

Yoshihiro Yamazaki
2004.1.5.