Bポジション移動はポジションをとりに行く

 ポジション移動してとりにいく音は、必ず何かのポジションに属しています。
例えば、A線で1stポジション@の指、Hの音から同じA線で4thポジションGをCの指でとりにいく場合、@指からC指の移動ですが、移動した時にCの指だけ押さえないで下さい。
Cの指がGを押さえるのは当然ですが、調がハ長調の場合はBの指はFis、Aの指はF、@の指はEを全く同時にとりにいき、同時に押さえましょう。
ハ長調の場合と書きましたが、音が出ている音以外の指は、その調によって違わなければいけないので、注意してください。

初心者の方は、弾いていない指を浮かしている場合がとてもとても多いのです。
もちろん、ビブラートをかけている時は、押さえていない指は浮きますが、ビブラートをかけていない基本的な練習では必ず押さえていない指もしっかり弦を押さえましょう。
チェロの左手の上達のヒケツは弾いていない指がどこにあるかにかかっています。

何故か?
チェロの左手は、ポジションの形というハンコを作る作業なのです。
この場合は、4thポジションという形と大きさを左手に覚えさせる練習をしているのです。
ポジションの形を作る事によってCの指の練習は同時にBの指、Aの指、@の指の練習もしているのです。
空中には音程も形もありません。

そして、なおかつこの最大の問題は弾いている本人が他の指がどこにあるのか自覚出来ない点にあります。
レッスンで生徒を見ていても、@の指、あるいはAの指が浮いている場合と弦に触っていても、
フラフラ動く場合がとても多いのです。

僕が浮いている事を指摘して、初めて気が付くのです。
弾いている最中に、時々止まって自分の指がどうなっているのかチェックしてみてください。

もう一度言います。
チェロの左手の上達のヒケツは弾いていない指がどこにあるかなのです。
Yoshihiro Yamazaki
2007.5.2.