さて、今回は中指です。右手の指の中で最も重要な指です。もう一回≪写真7≫を示しましたのでご覧下さい。
右手の4本の指の間隔は、ほぼ等間隔です。人差し指が離れていたり、小指がくっついたりしないで等間隔を保ってください。そして、重要な事の1つとして確認したいのは親指より弓先側にあると言う事です。前にも書きましたが、弓を持つのは中指、薬指、親指です。ですから、中指は親指よりも弓先にいないと弓を持てなくなります。

         

そして次に最も重要なことは第一関節が弓に斜めに隙間無く密着していると言う事です。第一関節がまるでタコが吸い付いているようにピタッと吸い付いて欲しいのです。そして、決して決してずれないで下さい。強くというのでは有りません。弓と指の接触点がずれないで欲しいのです。弓をコントロールする(Up Bow・Down Bow)は実は中指です。後でまた説明しますが、腕の重さが集中するのが中指の付け根の裏(黄色の丸印)の所です。腕の重さを一指に集めて、なおかつ柔軟にその重さを弓に伝える……中指こそ右手の大黒柱なのです。


前回の人差し指のでしゃばりを防ぎ、中指の重要性を知るのには思い切って人差し指と小指を放してボーイングしてみてください。最初は音量が出ないと思いますが、音量のことは最初のうちは気にしないで中指の重要性を理解して欲しいのです。(上級者は親指と中指だけのボーイングに挑戦してください。中指が頑張るでしょう?これほどいい勉強はありません。)それに慣れてきたら、元に戻してそっと人差し指と小指を添えてボーイングしてください。その位の感覚でボーイングが出来たら素晴らしいです。今まで人差し指がやっていた仕事を中指にして欲しいのです。


Yoshihiro Yamazaki
2001.10.2.