あけまして、おめでとうございます。
このコラムをはじめて、初めて新しい年を迎えました。今年もボツボツ書いていきます。

前回までは、主に弓の持ち方について書いてきましたが、今回からはボーイングのメカニズムについて書いていきます。前々から書いていますが、ボーイングで大切なのは、@ 弓と指の接触点を動かさない事(接触している角度も含めて) A いつも弦に対して直角に接している事、の2点です。

人差し指から小指までをコラムで説明しているように持ち、ボーイングの弓元のスタート位置に、弦に対して直角に構えると ≪写真 12≫ の様になります。

          

ここで注目して欲しいのは、手の甲の向きです。最初の何回かのコラムでもふれましたが、手の甲の向きが左、ほぼ45°を向きます。

            

≪写真 13≫ はチェロを弾く時の目線でボーイングする手を見たところです。思っているより左側を向いていると思います。そして、ボーイングの[メカニズム-@]としては、その甲の向きを変えないでボーイングする事なのです。ボーイングで絶対に譲れない大切な要素の1つに、直角に接し続けるという事がありますが、この手の甲の向きを変えない事によって、弓の直角が保てるのです。
弓と指の接触を変えずに、又手の甲の向きを変えずにボーイングすると、結果として直角が保証されます。
≪写真 14≫ ≪写真 15≫

          


          

 とても単純な作業をする事になると思います。こんな単純でいいのかと思われるかもしれませんが、実はボーイングの動きの基本は単純なのです。多くの初心者の方の問題点は、弓の返しにあります。僕ははしかと言っているのですが、チェロを勉強してしばらくすると、素早い・スムーズな弓のターンをしないと、上級者の仲間入りが出来ないみたいに思って、だいたいはしか≠ノかかってしまうのです。

弓の返し方の誤解から、ボーイング全体を複雑にしています。まず、(弓との接触のしかたを変えない) (手の甲の向きを変えない) の2点をまず、基本中の基本として身につけて下さい。最初は、本当に初心者に逆戻りしたように、抵抗があるかもしれませんが辛抱です。ターンの時も、慌てず騒がず、何もしないでスッとターンして下さい。複雑なターンはターンの時、結果として直角を外し、音色の変化・音量の変化をもたらします。
ボーイングに関して新年にあたり、しばらく初心にかえって勉強してみてください。


Yoshihiro Yamazaki
2001.12.29.