今月のコラムは、諸事情 (単なるなまけ?) により、遅くなってしまって申し訳ありませんでした。

 さて、移弦の話です。移弦の基本的な動きは、前回申し上げたのでお分かり頂けたと思います。
それを具体的に示したのが ≪写真 29≫ です。DOWNでG線(茶色のライン)を弾き、弓の中央でD線に移弦した時の動きが、オレンジ色のラインです。

   


ここで重要なのは、移弦は曲線だという事です。弾く時の状況にもよりますが、ほとんどの移弦は曲線、そして大きな動きが基本なのです。
先月のコラムにも書いたように、まずひじが先にD線の位置に行き、遅れて弓が到着するという動きです。G線で弾いていて、たった一音をD線で弾く時があったとしても、その一音の為に、腕全体がD線を弾く位置に行き、また腕全体がG線に戻ります。
ここで間違えやすいというか、横着をしやすいというか、良く見かける移弦は、手首だけを跳ね上げて移弦してしまう事です。手首だけの移弦は、小さい円を書くし、弦に当たる弓の角度が変わってしまって、音色も音量も変わってしまいます。手首だけの移弦はしないで下さい。弦に対しては(人に対しても)、真面目に、誠実にお付き合いしましょう。

移弦で注意しなければならない事がもう一つあります。それは来月書きます。お待ち下さい。


Yoshihiro Yamazaki
2002.11.8.