今までのボーイングの話しは、一つの弦で弾く作業でしたが、チェロを弾くときは当然、移弦しなければなりません。今回から、その移弦について書こうと思います。
弓を持つ右手は肩を支点にした、大きな動きが基本です。なおかつ肩を支点として、腕を動かす時、腕がしなりながら (柔らかく) 振る事が大切です。イメージとしては、腕が2,3mあるようなイメージです。しなりながら、柔らかくゆっくりと振ると、必ず末端が一番最後に動きますね。その末端に弓があるわけです。
まず、弓を垂直に立てて持ってください。弓の垂直を保ったまま、ゆっくり左右に振ってください。《 写真 27 》