今年もよろしくお願いいたします。
昨年のコラムは、ついに7回しか書いてなく、我ながら情けなくなります。
書く事が、まだまだあるのにねぇ。気を長くしてお待ちください。

 さて、2005年の最初は、拡張の形になった時、生徒さん達に口を酸っぱくして説明する事を書きます。
生徒さん達の、音程があやしくなる時の、90%が拡張の形なのです。
この拡張の形を理解し身に付ければ、チェロを弾く時、拡張の形は強い味方になると思います。

   

まず、普通の半音づつとっている普通の形 ≪写真 50≫ から、1の指を半音下げる形 ≪写真 51≫
これを僕は通常、【単身赴任型】 と呼んでいます。
これは、比較的難しくないと思います。
ただし、手首をちょっとひねった形で押えていないで、真横から手の甲を指板と平行にとっている人にとっては、1と2は真横に広げなければならなくて、辛いかもしれません。
手首をちょっとひねって押えていれば、指間隔(1と2)を広げるのではなく、1の指を伸ばすだけでいいのです。

ここに、手首はちょっとひねった形で押える理由があります。
ちょっとひねった形で押さえていれば、拡張の形は1の指を伸ばすだけでいいのです。
例えば、1stポジションで1の指先が下を向いていた形を、指先が自分のほっぺを指すように伸ばすだけでいいのです。

この時、左手全体を見ると、動いたのは1の指だけなのです。
拡張という日本語に惑わされて、1と2を広げなくてはと先入観で思い込んでいる人は、今日から拡張ではなく1指の曲げ伸ばしの形と思い直してください。
1の指を広げようと、手首のねじりをきつくしたり、手首をおとしてひじをあげたりする事は一切しないで下さい。
静かに1の指を伸ばせばいいのです。1の指が動いただけで、2.3.4の指は指板上で弦を押さえていますから、動きようが無いので、安定しています。
それだけで、【単身赴任型】の拡張は完成です。

次回は【家族移動型】です。
これが、ちょっとくせ者なのです。
Yoshihiro Yamazaki
2005.1.18.