前回の【単身赴任型】の次は【家族移動型】です。
これは、人差し指が動かずに、2.3.4と親指が半音高く移動する型です。
【単身赴任型】は人差し指が動いただけで、大騒ぎになりませんが、2.3.4と親指が動くとなると大騒ぎです。
人間だって、家族で旅行をするのは大騒ぎですもんね。


まず、大変多くの間違えは、親指が動かない事です。
弦を押さえている、2.3.4は気にしているのですが、親指が元の位置にある…という事がとても多いのです。
生徒さんの拡張を見ていて、『1と2の間隔が、あまり開いていないな』と思ったら、まず、ネックの親指の位置をチェックします。
たいてい、親指が動いていません。
初心者にとって、最初の頃はどうしても親指でにぎって持っていますので、親指を一瞬離す事は勇気がいるのかもしれません。
2.3.4と親指はファミリーで、互いにその位置関係を変える事は有りません。
実際には、人差し指を伸ばしながら2.3.4と親指を一瞬浮かせて半音高く移します。
親指も、ネックの裏で現地集合です。
どうぞ、親指も小旅行に連れて行ってください。

その次に多く見られる傾向は、左手のひねり方を変えて(余計にひねって)1と2を広げようとする事です。
前回にも書きましたが、拡張の時に変化するのは人差し指だけです。
腕の部分のひねりは絶対に動かさないで下さい。
動けば動くほど、複雑な動きになってしまいます。

もう一度言います。
形を変えて動くのは、人差し指だけです。
前回書いたように【単身赴任型】で動くのは、人差し指だけでした。
【家族移動型】も同じ、動くのは人差し指だけなのです。
人差し指自身が、すっと伸びて気持ちよく、2.3.4と親指を半音高くまで押し上げるだけなのです。
その瞬間、人差し指しか弦を押さえていなくて、他の指は弦から浮いたり、ネックから離れますが、人差し指の付け根の関節を 柔らかく使って、他の指を半音押し上げてください。
この人差し指の付け根の関節を、柔らかく使うのがコツです。

人差し指の付け根の甲側にしわが寄るような曲げ方で曲げてください。≪写真 52≫
そして、人差し指の全て関節が曲がっている状態で、決して直線的な形を作らないで下さい。
また、指先の爪は弦に対して直角どまりで、決して空を指差さないで下さい。≪写真 53≫
ビブラートがかかりにくくなります。

    

Yoshihiro Yamazaki
2005.3.16.