17. ボーイングのメカニズム ⑥

今までのボーイングの話しは、一つの弦で弾く作業でしたが、チェロを弾くときは当然、移弦しなければなりません。今回から、その移弦について書こうと思います。

弓を持つ右手は肩を支点にした、大きな動きが基本です。なおかつ肩を支点として、腕を動かす時、腕がしなりながら (柔らかく) 振る事が大切です。イメージとしては、腕が2,3mあるようなイメージです。しなりながら、柔らかくゆっくりと振ると、必ず末端が一番最後に動きますね。その末端に弓があるわけです。

まず、弓を垂直に立てて持ってください。弓の垂直を保ったまま、ゆっくり左右に振ってください。《 写真 27 》

振り幅は、普段ボーイングする範囲で結構です。この、垂直に立てて振る動きが、右手の移弦の動きの基本です。

肩は動かず、腕が柔らかくしなり、弓を持っている手が一番遅れて動きます。この運動に慣れてきたら、今度は、弓を地面と平行にして弓を平行にしたまま、上下に振ってみます。《 写真 28 》

これが移弦です。この時、特に意識してほしいのが、ひじと弓の時間差です。腕がしなって動くと、必ずひじが動いてから末端の弓が遅れて動きます。このひじと弓との時間差をはっきり意識しましょう。

次回から具体的に説明してしていきます。

Yoshihiro Yamazaki
2002.10.2

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