26. スタッカート

先月に続いて、スタッカートの話です。

先月の最後にスタッカートは〝蛙が跳んでいるような動き〟と書きましたが、もう少し詳しく書きます。先月の《 図1 》の動きは、Down Bow の動きですが、連続して Up Bow の動きを加えると、Down と Up は《 図4 》の動きになります。

繰り返し言いますが、この止まっている時が最下点だという事を、体に覚えさせてください。実際に色々な所でこの事が役に立ちます。

そして、このスタッカートが Down や Up で一方向に連続して行うのを〝スラースタッカート〟あるいは、〝ワンボースタッカート〟と言います。

もちろん、奏法はスタッカートと同じで、それが一方向に連続して弾くだけです。動きを図にすると《 図5 》のようになります。

この動きから〝蛙が跳んでいるような動き〟と表現したわけです。今はやらないそうですが、〝うさぎ跳び〟(ずいぶんやらされました) 、この動きにも似ていますね。

そして《 図6 》が、この奏法のかくし味です。

横の線、すなわち弦に弓が接触した所より下の部分 (黄色) の動きが〝スラースタッカート〟をスムースにする動きです。

停止した時が、一番低く弦を噛んでいて、そこから斜め上方に飛び上がる、その連続した動きを一方向にスムースにするかくし味が《 図6 》の線 (弦) より下の動き (黄色) なのです。試してみてください。

Yoshihiro Yamazaki
2003.7.1

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