2005年10月8日 / 最終更新日時 : 2021年9月10日 ゴーシュ
41. ポジション移動 ①
左手の話になったとたん、ガクッとベースがおちました。スミマセン…
右手の話を書こう! という思いがつのりにつのって、このコラムを書き始めたのですが、左手の話になってから、どういう順で書いたらいいのか迷っていました。迷っていてもしょうがないから、話がだぶったり前後するかもしれませんが、ぼちぼち書いていきます。気長に待っていて下さい。
3月に拡張についてのコラム【40. 拡張について思う ②】を書いたのですが、次に日頃レッスンをしていて基本的な事で、とても気になる事は、ポジション移動についてです。
ポジション移動は、チェロを弾く上でさけて通れない事ですが、案外基本を知らない人が多いのです。
チェロを弾くという作業は、人間が頭とハート、そして体を使う作業で単純にポジション移動だけを考えれば、ほぼスポーツなのです。左腕をどのように使えば、より合理的にかつ自然に動くか考えなければなりません。その意味では、右手にも共通した動きがあります。【17. ボーイングのメカニズム ⑥】と【18. ボーイングのメカニズム ⑦】の移弦の所です。
弦を移ろうとしたら、まずひじが最初に動き始め、その動きが腕を少しずつ変化させ、目的の弦に弓をゆっくりスムーズに運ぶと言うのが基本でした。つまり、右腕全体で移弦という作業をする事が重要なのです。
そういう意味では、左手のポジション移動も全く同じ事が言えます。左手全体で、たとえ 1st ポジションから 2nd ポジションに移動する場合でも、腕全体を使います。1st ポジションと 2nd ポジションでは、ひじの位置が違うからなのです。
どうしたらよいか、来月はまじめにコラムを書きます。お待ちください。
Yoshihiro Yamazaki
2005.10.8