2004年10月8日 / 最終更新日時 : 2021年8月26日 ゴーシュ
38. 姿勢 ③
ついに、先月はコラムをさぼってしまいました。周回遅れのランナーの気分です。
さて、どうして左手のひじを前に出して、低弦を押えなければならないのか、もう一つの理由があります。《 写真 48 》をご覧下さい。
あらためて、チェロを弾く時の姿勢を、認識し直してほしいのです。奏者の、体の白い太いラインに対する直角な細いラインと、チェロの中心の青いライン 、それに直角な細いラインとは、はっきり違っています。
奏者は自分の白いラインのつもりで直角に動き、低弦を押さえようとすると、 それはチェロの直角に一致しません。低弦に行くと、音程がうわずったりした経験は有りませんか?奏者は白いラインにいながら、青いラインの直角を作らなければならないのです。
その為には、《 写真 49 》の左手の黄色の部分の形を変える事無く、かなり左手のひじを前方に出さなければなりません。左手をしっかり前方に出して、左手をチェロの青いラインにあった正しいポジションで送り込んでください。
Yoshihiro Yamazaki
2004.10.8